リモートワーカーのバイブル『リモートワークの達人』
全てのリモートワーカーに送る入門本
リモートワークの時代がやってきた
2020年、世界を襲った新型のウイルスは、私達の生活のあらゆる側面において大きな変化をもたらした。各国で外出禁止令が引かれ、多くの人々が新しい現実にすぐさま向き合わなければならなかった。そのような状況において、とりわけ最も大きな変化は何だっただろう?
そう、働き方だ。
リモートワーカーの皆さん、こんにちは。新人リモートワーカーのR2D3です。今回はタイトルにあるように、今までの働き方の概念を根底から覆すビジネス書『リモートワークの達人』を紹介したいと思います。実はこの本、コロナウイルスが蔓延する7年以上も前に出版されているんです。まさにリモートワーカーにとっては、予言の書というべき一冊。さっそく概要をみていきましょう。
リモートワークの達人 (ハヤカワ文庫NF) [ デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン ] 価格:880円 |
本当に仕事をしたければ、会社になんか行かなければいい
まず、この本は、ジェイソン・フリードさんとデイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンさんというお二人の共著者によって書かれています。実はこのお二人、世界的に著名なソフトウェア企業「ベースキャンプ」の共同経営者です。ちなみに、後者のデイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンさんはプログラミングフレームワークのRuby on Railsの開発者としても有名ですね。
この本の伝えたいメッセージは非常にシンプルです。簡単に言えばそれは、「仕事をするのにオフィスはいらない」ということです。今でこそ、うなずける内容かもしれませんが、7年前の日本だったら、おそらく納得できない人の方が圧倒的に多かったでしょう(もちろん僕も含めて笑)。もちろん彼らがコロナウイルスの到来を予測していた訳ではないでしょうが、働くためにはメンバーが一箇所に集まる必要があるという大前提を疑った結果生まれたのが本書です。彼らは働くことについてこんな風に考えていました。
「どこにいても世界中の人と簡単にコミュニケーションできるのに、なぜオフィスが必要?」。
「人生の大切な時間を通勤に費やすのはナンセンス!優秀な人材と一緒に働きたければ、物理的距離なんて関係ない」
本書のポイント
本書のポイントはなんといっても、リモートワークの先駆者ともいうべき彼らが経験してきた失敗と成功を学べる点にあります。
確かにリモートワークには辛い満員電車に乗らなくてよかったり、家でリラックスしながら快適に働けるなど、たくさんのメリットがあります。しかしながら、既に何ヶ月かリモートワークをしている人であれば、リモートワークのメリットだけではなく、少なからずいくつかのデメリットにも気づいているはずです(例えば、集中力が続かないとか、同僚とのコミュニケーションが取りづらくなったなど)。本書はまさにそうした悩みを抱えはじめた方々のためにあるといっても過言ではありません。
以下に本書からのアドバイスをいくつか要約します。
- 怠けすぎよりも働きすぎに気をつけろ
- まず一日のリズムを作ることが重要
- 嫌なやつは採用するな
- "いますぐ返事が欲しい病"をなおそう
- 無駄な承認や手続きは根絶しよう
少しでも新しいライフスタイルの改善に興味があるあなた、リモートワークに疲れた時は、休憩がてら、ぜひ手にとって読んでみてはいかがでしょうか?
リモートワークの達人 (ハヤカワ文庫NF) [ デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン ] 価格:880円 |
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